相談支援事業所さんちゃん、設立趣意書 (開設の動機と目的)

相談支援事業所さんちゃん  開設趣意書

1.趣意

特定非営利活動法人とらい・あんぐるは、地域における生活困難者支援、子ども・高齢者・障害者を含む多領域の包摂支援、司法福祉、研修事業等を通じて、地域の誰もが安心して暮らせる「地域包摂モデル」の構築を進めてきました。

その中核として、地域移行支援・地域定着支援をも意欲的に担う相談支援事業所の開設は、法人の理念と事業体系を実務として具現化するための必然であり、地域の支援体制における重要な役割を担うものです。

2.開設の動機

相談支援事業所さんちゃんの開設は、以下の複数の動機が重なり合い、必然として形成されたものです。

(1)生活指導員としての現場経験から生まれた必要性

法人代表者は、特別養護老人ホームの生活指導員として、生活困難・家族関係の不調和・医療連携不足・制度の狭間で苦しむ人々を支援してきました。 その経験から、相談支援は制度の手続きではなく、生活再構築の基盤であるという認識が形成され、地域における相談支援の不足が生活破綻を招く現実を痛感していました。

(2)大学教育者としての使命

大学で社会福祉を教える立場として、学生に「制度の知識」だけでなく、地域で人を支える実践のリアリティを伝える必要性を強く感じてきました。 誠実な学生たちが「ここなら頑張れる」と思える相談支援の実践拠点を整備することは、次世代の相談支援専門員育成にも資すると考えます。

(3)地域包摂モデルの構築における必然

法人は、寄合処・食堂・学習支援・司法福祉・外部評価・相談支援・児童相談支援・任意後見事業など、多機能型の地域包摂モデルを構築してきました。 このモデルを完成させるためには、相談支援事業所が地域支援の中心軸として機能することが不可欠であり、事業体系上の必然として開設が求められたことによります。

 

(4)医療連携の重要性を痛感してきた実務経験

医療と福祉の連携が弱いと、生活が容易に破綻することを多数の事例で経験してきました。 そのため、医療連携プロトコル、精神科・内科事例の支援プロセス、トラブル対応マニュアル、記録様式などを既に整備しており、医療連携を軸とした相談支援事業所の必要性が明確でありました。

(5)若年者支援の経験からの確信

行動上の課題を抱える若者の支援において、学校・家族・医療・生活支援が複雑に絡み合う状況を伴走した経験は、相談支援の必要性を再確認させた。 相談支援がなければ孤立してしまう若者が地域に多数存在する現実を踏まえ、若年者支援にも対応できる相談支援体制の整備が求められました。

(6)単独型相談支援の中立性を最大化したいという戦略的動機

併設型ではなく単独型であることは、

〇中立性の高さ、〇医療連携の強さ、〇地域移行・定着支援との高い適合性、〇PSWからの信頼獲得 という構造的優位性を持つ。 この強みを最大化し、地域移行・定着という高難度領域にも集中するために、単独型相談支援事業所の開設は戦略的に不可欠でありました。

3.開設の目的

相談支援事業所さんちゃんは、以下の目的をもって開設します。

  1. 地域移行支援・地域定着支援の専門性を高め、生活再構築を支える相談支援を提供すること。
  2. 医療機関(主にPSW)との連携を強化し、医療と福祉の狭間にある生活課題を解決すること。
  3. 中立性の高い単独型相談支援として、利用者の利益を最優先する支援体制を構築すること。
  4. 地域包摂モデルの中心軸として、児童から高齢者までシームレスな支援体制を整備すること。
  5. 次世代の相談支援専門員育成の拠点として、教育・研修機能を担うこと。

 

4.事業所の理念

相談支援事業所さんちゃんは、以下の理念を掲げます。

〇中立性・公平性の徹底、〇医療連携を基盤とした生活再構築支援、〇地域包摂モデルの実務的推進、〇厳格運用(制度と実務の区分)、〇児童〜高齢者までのシームレス支援、 〇地域に安心を生み出す相談支援の提供

5.結語

相談支援事業所さんちゃんの開設は、現場経験・教育者としての使命・地域包摂モデルの構築・医療連携の必要性・単独型相談支援の価値という複数の動機が重なり合い、地域における支援体制の強化に資するものとして存在します。

本事業所が、地域の誰もが安心して相談できる拠点として機能し、生活の再構築を支える伴走者となることを目指し、地域縁満の理念と「ちゃんと見る」「ちゃんと聴く」「ちゃんと支える」という三ちゃんによる運営方針で一歩ずつ歩みを進めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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